今となっては、恒常的に居住する人の絶えた山間部の集落。
集落のメインストリートの左右に鯉と石の楽園が立ち並ぶ。
庭石と泳ぐ宝石、錦鯉。
現役当時は錦鯉が泳ぐ池に浮かぶ風流な建物だったのだと思う。
今は草むらに浮かぶ、間口がやけに高い建物となった。
玄関。やって来た御客は庭石がふんだんに使用された玄関をまず目の当たりにする。
だてに庭石を取り扱っているわけではない。
玄関脇はすぐにトイレなのだが。
防水の床ではなく、板張りの床だったので掃除が大変だったであろう。
そして、意外と近代的なトイレなのが驚きだった。
風呂。角度違いで掲載。解りにくいが湯船が非常に小さい。
取り扱っていた庭石をふんだんに使用して露天ではないが、岩風呂となっている。
だてに庭石を取り扱っていたわけではない。
家の中にも石を飾ったりしている。
だてに庭石を取り扱っていたわけではないようだが、それよりも石に対する愛を感じる。
現在も家に残っていらっしゃる方々。
左の御方は割と大きくて、また良い角度で後ろを向いていらっしゃるのでライトが当たった瞬間良い感じに焦ります。
1974年の錦鯉カレンダー。どうも鯉の餌の会社の配布物の様だ。
だてに錦鯉を取り扱ってはいない。
親子テレビ。
画面の大きさは大差ないが、図体の大きさに生産された年代のテクノロジー差が出ている。
そしてさらに、積層にテレビを設置する事により2つの番組を視聴する事が可能となった。
隔月刊化したガンダムエースvol5とよさげな特集のホビージャパン。
どんな辺鄙な所にもガノタは住んでいるようだが、徒歩や自転車で行ける範囲にガンプラは売ってない。
・・・あれ?最後の住人は同世代?
残っていた新聞等もこの頃が最後なので、後から持ち込まれたモノではないと推察した。
廃墟・廃屋にエロ本持ち込む輩は多いが、ガンダムエース持込む人は居なさそうだ。
風俗情報誌の特殊浴場のページが貼ってあった。
本のままではダメで、貼らなければならなかったのか。 いつでも目に入る様に工夫したのか。
来るべき、失敗の許されない決戦に備えて高度な情報戦を行っていたのかも知れない。
TEL総括 |
山深い集落に立地する、庭石と錦鯉を取り扱っていた住居です。
現在は日常的に住まう人が居なくなった山中となります。
恒常的に人が居住する山奥の集落からさらに奥地に行った立地で、以前は鯉を養殖し、販売していたという事実が非常に感慨深いです。
そしてまた、廃墟になったのがそう遠い昔でない事がより一層感慨深い物件でありました。
※ガンダムエースとかホビージャパンは私の持込み物ではありません。
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