物件名
ホテルMH
探索日
2008/11  
廃墟年齢
探索当時で最低でも10年以上
分類
宿泊施設
規模
残存小規模

山の中の某町内の国道沿いには、点々と「ホテルH」の看板がある。

点々と看板が有るクセにあと○mとか、住所とか場所についての記載が一切ない。


点在する看板のサビ具合や壊れ具合からこの看板の主のホテルは逝ってる可能性が高い事が想像された。



気になったので自宅でネットで調べてみると地元民と思われる書き込みで、「看板はたくさんあるのに、本体が無い」と言うものや、

「行ったらマジ、ヤバかった(心霊的な意味で)」系の書き込みが散見された。



そして、貴重な休暇、YOCHIと二人、いい旅夢気分で現地へと向かった。





時間とガソリンを思う存分に浪費し、何も得ないという贅沢な休暇を過ごしそうになった時。


車を捨てて夜間のハイキングを楽しむ我々の前に周囲の山とあまりにもミスマッチな建造物が現れた。







狙って夜になったのではなく、辿り着いたのが夜間だっただけ。

心霊っ子が喜びそうなマジYABAいシチュエーション。







塀は西洋風かつエキセントリックな色遣いだが、塀の内側の建物は民家同様。



と、思いきや玄関には「管理室」の文字が!


ついに発見か!期待に胸と小鼻が膨らむ。







外見は民家でも中身は立派に旧式ラブホ管理室。

部屋名は松とか竹とか梅とか金とか銀とか。






  

現役当時は消費税が3%の時代、1997年以前。







ガシャガシャチーン言ってたレヂ。







メニューがドリンク類と缶詰とかなので客向けに調理はしなかった模様。







まあ管理室なので、一般家庭と同じ様な感じ。冬は底冷えしそうなタイル張りなのが気にかかる所。













2階へ。







管理棟といえど、普通に生活していた場でもあった訳で。

管理室以外の部屋は民家と同じ訳で。

















外に出てきました。

客室はすでに取り壊された後のようです。







敷地にあった建物内部。機械室と思いきや、焼却炉が有った。








巨大なジェンガもあった。












TEL総括
某国道沿いに点在する、「逝ってマス」オーラ全開のホテルの看板。

気になって気になって仕方がなかったので気が済むように探しました。
国道を南下して看板がなくなる地点と北上して看板がなくなる地点を地形図を見ながら入念に探し回る事、結構な時間。

巡り合わせにより発見される、ラブホの廃墟。

しかし、主要な客室は取り壊され、民家兼用の管理室が残るのみです。
そして、ずっと探していた看板のホテルと当該ホテルは、 別  の  名  前   というオチでした。


ラブホはよく名前が変わったりする事もあるので、看板のホテルとコレが同じ物なのか、はたまた
正解のホテルは別物なのか?
さらには正解のホテルが現存していて発見できなかったのか、とっくの昔に更地っているのか?

正解は解りませんが、発見と同時に何かが満たされてしまいそれはどうでも良い事になってしまいました。



物件的に特筆すべき見所は無いどころかむしろしょっぱい物件で当然カコスミではボツですが、
発見に至るまでの個人的なドラマと(他人にとってはどうでも良い事ではあります)こんな謎看板の調査に付き合ってくれたYOCHIに感謝です。

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